この記事でわかること
- 扇風機で髪を乾かすとどうなるのか(メリットとデメリット)
- 美容師が「扇風機だけはNG」と断言する理由
- 髪と頭皮を守るための正しい乾かし方
- ドライヤーと扇風機を「併用」するおすすめ方法
夏の暑い日、ドライヤーの熱風がつらくて「扇風機で乾かせば涼しくて楽なのでは?」と思ったことはありませんか?
確かに扇風機なら快適ですが、実は髪と頭皮には大きなリスクがあり、美容師としてはおすすめできません。
本記事では、扇風機だけで髪を乾かすと起こるトラブルと、その理由をわかりやすく解説します。
さらに、ドライヤーと扇風機を上手に併用して髪を守る正しい乾かし方も紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね!
安い扇風機

【この記事の著者】

Labo編集部
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扇風機で髪を乾かすのをおすすめしない理由

扇風機での髪乾燥は一見合理的に思えますが、髪と頭皮の健康を考えると避けるべき方法です。
主な問題点を詳しく見ていきましょう。
半乾きになりやすいため、雑菌・頭皮臭の原因につながる
扇風機の最大の問題は、完全に髪と頭皮を乾かしきれない
扇風機の風は冷風のため、ドライヤーの温風に比べて水分を蒸発させる力が弱く、特に髪の根元や頭皮が湿ったままになりがちです。
この半乾きの状態が続くと、頭皮に雑菌やカビが繁殖しやすい環境を作ってしまいます。
雑菌の繁殖により引き起こされる問題は深刻で、フケの増加、頭皮の臭い、かゆみなどのトラブルが発生します。
特に梅雨時期や湿度の高い日は、雑菌が繁殖しやすくなるため注意が必要です。
キューティクルが閉じないので髪が傷みやすい
髪の美しさを保つ上で重要な役割を果たすのがキューティクルです。
ドライヤーの温風には、開いたキューティクルを整えて閉じる効果がありますが、扇風機の冷風だけではこの効果は期待できません。
キューティクルが開きっぱなしの状態では、髪内部の水分やタンパク質が流出しやすくなります。
また、外部からの摩擦や紫外線などのダメージも受けやすくなるため、髪が徐々に傷んでいってしまいます。
この状態が続くと、髪のツヤがなくなり、手触りも悪くなってしまいます。
あと、、、髪のまとまりが全然違いますね。
仕上がりがパサつく・まとまらない
扇風機だけで乾かした髪は、水分が中途半端に残った状態になりやすく、その結果としてパサつきや広がりが目立つ
適切に乾かされていない髪は、ツヤが出にくく、まとまりも悪くなります。
朝のスタイリング時にも思うような仕上がりにならず、スタイリングの再現性も低下してしまいます。
特に湿度の高い日は、髪が広がりやすくなり、一日中髪型が決まらないという状況に陥りがちです。
どうして「扇風機でも良い」と思われがちなのか

扇風機での髪乾燥が選ばれる理由には、いくつかの魅力的なメリットがあります。
まず、涼しく快適に乾かせる点が大きな魅力です。
特に夏場のドライヤー使用は暑さとの戦いでもあり、扇風機なら涼しい風で快適に過ごせます。
次に、電気代が安いという経済的なメリットもあります。
扇風機の消費電力はドライヤーよりもはるかに少なく、節約志向の方には魅力的に映るでしょう。
また、熱ダメージを避けられるように感じることも理由の一つです。
「熱は髪に悪い」という知識から、冷風の扇風機の方が髪に優しいと考える方も多いはずです。
しかし、これらのメリットよりも「乾かしきれない」ことによるリスクの方がはるかに大きいのが現実です。
短期的な快適さよりも、長期的な髪と頭皮の健康を優先することが重要です。
今日からできる!正しい乾かし方チェックリスト
- タオルでしっかり水分を取ってから乾かしている
- ドライヤーで根元から毛先まで8割以上乾かしている
- 最後は冷風 or 扇風機で仕上げている
- ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを併用している
タオルでしっかり水分を取ってから乾かしている
髪が濡れたままドライヤーを使うと、乾燥時間が長くなりダメージも増加します。
タオルで優しく水分を吸い取ることで、ドライヤー時間を短縮でき、熱ダメージも軽減できます。ゴシゴシこするのではなく、「タオルで挟んで押さえる」イメージで行いましょう。
ドライヤーで根元から毛先まで8割以上乾かしている
根元が湿ったままだと頭皮トラブルの原因になります。
まずはドライヤーを頭皮に向け、根元から乾かすのが基本。毛先は自然に乾きやすいので、最後に軽く乾かせばOK。髪全体が8割以上乾いた時点で切り上げると過乾燥も防げます。
最後は冷風 or 扇風機で仕上げている
仕上げに冷風を当てると、開いていたキューティクルが引き締まり、髪のツヤとまとまりが格段にアップします。
さらに、頭皮にこもった熱を逃がしてくれるので、汗をかきやすい夏場にも快適。扇風機やエアコンの風を利用するのも効果的です。
お出かけ前にはおすすめできませんが、夜乾かすのに使うならまだOKかな!
安くてコスパいいならコレ!

高級ドライヤー一覧
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商品名 | マグネットヘアプロ ゼロプラス | ホリスティックキュアRp. | リファプロ | リファスマートW | リファBX | 絹女〜KINUJO〜 | ダイソン | ナノケア | ヤーマン | ナノケア アルティメイト | レプロナイザー7D | レプロナイザー27D | レプロナイザー107D |
価格(税込) | 32,450円 | 33,000円 | 43,000円 | 40,000円 | 58,300円 | 35,200円 | 45,760円 | 38,610円 | 55,000円 | 84,150円 | 79,200円 | 112,200円 | 167,200円 |
重さ | 350g | 450g | 740g | 330g | 740g | 363g | 697g | 550g | 414g | 590g | 750g | 795g | 740g |
風量 | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) |
性能 | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) |
質感の良さ | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) |
使いやすさ | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (3.5 / 5.0) |
コスパ | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (1.0 / 5.0) | (1.0 / 5.0) |
おすすめ度 | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (1.0 / 5.0) | (1.0 / 5.0) |
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ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを併用している

乾かす前にアウトバスケアを取り入れることで、熱から髪を守り、仕上がりの質感がぐっと良くなります。
- しっとりさせたいなら「オイルタイプ」
- 軽やかに仕上げたいなら「ミルクタイプ」
- 手早く全体になじませたいなら「ミストタイプ」
と使い分けると、自分の髪質や仕上がりの好みに合わせたケアが可能です。
おすすめのヘアオイルもまとめているので、気になるかたはみてくださいね!
まとめ|扇風機だけはNG!正しいケアで美髪を守ろう
扇風機は髪乾燥の「補助」としては活用できますが、「メイン」の乾燥方法としては適していません。
完全に乾かしきれないことによる雑菌繁殖のリスクや、キューティクルが整わないことによる髪の傷みを考えると、やはりドライヤーでの乾燥が基本となります。
頭皮環境や髪のツヤを守るためには、ドライヤーでしっかり乾かした後に、仕上げとして冷風や扇風機を使う方法がベストです。
この方法なら、ドライヤーの熱ダメージを最小限に抑えながら、髪と頭皮を健康な状態に保てます。
美髪を保つためには、熱ダメージ対策と正しい乾かし方の両方が必須です。
一時的な快適さよりも、長期的な髪の健康を重視した選択をしていきましょう。正しいヘアケア習慣で、いつまでも美しい髪を維持してください。