ヘアケア

【ベビーオイルを髪に使うのはダメ!】美容師がおすすめできないデメリットや効果も解説|ヘアオイルの代わりにならない

*プロモーションを一部含みます。

この記事でわかること

  • ベビーオイルを髪につけるのはなぜ おすすめできないのか
  • ベビーオイルが髪に与える デメリット(毛穴詰まり・ホコリ・油焼けなど)
  • 一見「髪に良さそう」と思われる理由
  • ベビーオイルとヘアオイルの違い を比較表で理解できる
  • ベビーオイルの代わりに使うべき、正しいケアアイテム(ヘアオイル・バーム・トリートメントなど)
  • 美髪を保つために 今日からできる具体的なケア方法

SNSやネット上で「ベビーオイルでヘアケア」という情報を目にしたことはありませんか?

結論から言うと髪への使用はおすすめしません。

確かに少量なら一時的なツヤやまとまりは出ます。

しかしベビーオイルは本来肌用のミネラルオイルで、髪・頭皮では落ちにくさ/汚れの付着/紫外線による酸化(油焼け)といったリスクが高く、長期的にはダメージにつながります。

本記事では、ベビーオイルが髪のヘアケアに不向きな理由を解説し、代わりに選ぶべきヘアオイル・ヘアバーム・洗い流さないトリートメントの使い分けまで、目的別にわかりやすく紹介します。

ベビーオイルはこれ

【この記事の著者】

ぼくのヘアケア
Labo編集部

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なぜベビーオイルを髪に使うのはおすすめできないのか

  • シャンプーで落ちにくく、ベタつきや毛穴詰まりの原因になる
  • ホコリや汚れがつきやすい
  • 紫外線に弱く、油焼けリスクがある

ベビーオイルが髪に適さない理由は、その成分と特性にあります。以下の3つの大きな問題点があります。

シャンプーで落ちにくく、ベタつきや毛穴詰まりの原因になる

ベビーオイルの主成分は「ミネラルオイル(流動パラフィン)」という鉱物油です。

この油分は非常に分子が大きく、普通のシャンプーでは完全に洗い流すことが困難です。

髪に残ったオイルは時間が経つにつれて酸化し、べたつきの原因となります。

さらに深刻なのは、頭皮の毛穴に詰まってしまうことです。毛穴詰まりは以下のような問題を引き起こします。

  • 頭皮の炎症やかゆみ
  • 抜け毛や薄毛の原因
  • フケの発生
  • 頭皮の匂いの原因

完全に洗い流そうとして強力な洗浄剤を使ったり、何度もシャンプーをしたりすると、今度は髪や頭皮に必要な油分まで奪ってしまい、かえって乾燥やダメージの原因となってしまいます。

ホコリや汚れがつきやすい

ベビーオイルを髪につけると、オイルの粘性によってホコリや汚れが髪に付着しやすくなります。

特に外出時には以下のような物質が髪につきやすくなります。

  • 花粉やPM2.5などの大気汚染物質
  • 排気ガスの粒子
  • タバコの煙
  • 室内のホコリや繊維

これらの汚れが髪に蓄積すると、髪のくすみや質感の悪化につながります。また、アレルギー体質の方の場合、花粉などのアレルゲンが髪に付着し続けることで症状が悪化する可能性もあります。

紫外線に弱く、油焼けリスクがある

ベビーオイルには紫外線カット機能がありません。

それどころか、オイル成分が紫外線によって酸化することで「油焼け」という現象が起こります。

油焼けが起こると以下のような髪のダメージが発生します。

  • 髪の色素の破壊による変色(茶色っぽくなる)
  • キューティクルの損傷
  • 髪のパサつきや枝毛の増加
  • 髪の弾力性の低下

特に夏場や紫外線の強い場所でベビーオイルを使用すると、このリスクは格段に高まります。

一度油焼けを起こした髪は元に戻すのが非常に困難で、場合によってはカットするしかない状況になることもあります。

どうして「髪に良さそう」と思われがちなのか

これだけのリスクがあるにも関わらず、なぜベビーオイルが髪に良いと思われがちなのでしょうか。その理由を3つ挙げてみます。

赤ちゃん用=優しいイメージ

「ベビー」という名前から、肌に優しく安全な製品というイメージを持つ方が多いのが実情です。

確かにベビーオイルは赤ちゃんの肌に使用することを前提に作られており、肌への刺激は少ないように設計されています。

しかし、「肌に優しい」ということと「髪に適している」ということは全く別の問題です。

髪と肌では必要な成分や求められる機能が大きく異なります。髪は肌と違って自己修復機能がないため、より専門的なケアが必要なのです。

プチプラで手に入りやすい

ベビーオイルは数百円程度で購入でき、ドラッグストアやコンビニなど身近な場所で手に入るのも人気の理由です。

専用のヘアオイルと比較すると確実に安価で、気軽に試せるという心理的ハードルの低さがあります。

しかし、安価な製品にはそれなりの理由があります。

髪専用の製品には、髪の構造や特性を考慮した成分配合や研究開発費がかかっているため、どうしても価格は高くなります。

長期的な髪の健康を考えると、適切な製品への投資は必要な経費と考えるべきでしょう。

一時的にツヤや濡れ感が出るから

ベビーオイルを髪につけると確かに即座にツヤが出て、トレンドの「濡れ髪」スタイルを作ることができます。

この即効性が「効果がある」という錯覚を生み出しています。

しかし、このツヤは髪そのものが健康になったわけではなく、単にオイルの膜で光を反射しているだけです。

根本的な髪質の改善にはつながらず、むしろ前述したようなダメージの原因となってしまいます。

本当の美髪は、髪の内部構造から健康であることが重要なのです。

正しい代替方法|ベビーオイルの代わりに使うべきもの

では、ベビーオイルの代わりに何を使えば良いのでしょうか。目的別に最適な製品をご紹介します。

スタイリングならヘアバーム・スタイリングオイルを選ぶ

濡れ髪スタイルやツヤ感を出したいスタイリング目的の場合は、ヘアバームやスタイリングオイルが最適です。

ヘアバームの特徴

  • 固形タイプで使用量をコントロールしやすい
  • 自然なツヤと束感を演出
  • 髪をまとめる力が強く、スタイルキープ力が高い
  • 天然成分ベースのものが多い

スタイリングオイルの特徴

  • しっとりとした質感で毛先までまとまる
  • 乾燥した髪にうるおいを与える
  • スタイリングとケアを同時に行える
  • ボリュームを抑えたい方に最適

これらの製品は髪への負担を最小限に抑えながら、理想のスタイリングを実現できます。

アウトバスなら洗い流さないトリートメント

お風呂上がりのケア(アウトバスケア)には、洗い流さないトリートメントが最も効果的です。

オイルタイプ

  • 髪の表面をコーティングし、ツヤと保護効果を提供
  • ドライヤーの熱から髪を守る
  • 毛先の枝毛やパサつきに効果的

ミルクタイプ

  • 軽い質感でベタつきにくい
  • 髪の内部に浸透しやすい
  • 細い髪やボリュームを出したい方におすすめ

ミストタイプ

  • 最も軽い質感で全体になじませやすい
  • 朝のスタイリング前にも使いやすい
  • 熱保護効果が高いものが多い

使用するタイミングは、タオルドライ後の濡れた髪に適量をつけ、ドライヤーで乾かす前が基本です。毛先を中心に、根元は避けて使用しましょう。

まとめ|ベビーオイルは髪用ではなく専用ヘアオイルを選ぶべき

ベビーオイルは確かに一時的なツヤや濡れ感を演出できますが、長期的には髪と頭皮に以下のようなリスクをもたらします。

  • シャンプーで落ちにくく、毛穴詰まりの原因となる
  • ホコリや汚れが付着しやすくなる
  • 紫外線による油焼けで髪が変色・劣化する

美髪を目指すなら「ベビーオイルではなくヘアオイル一択」です。髪専用に開発された製品には、UVカット機能や補修成分が配合されており、髪の健康を守りながら理想のスタイルを実現できます。

目的に応じて以下の製品を選びましょう:

  • 日常ケア: 髪専用ヘアオイル(UVカット・補修成分入り)
  • スタイリング: ヘアバーム・ヘアクリーム
  • アウトバスケア: 洗い流さないトリートメント

初期投資は少し高くても、髪の健康と美しさを長期的に保つためには適切な製品を使用することが重要です。あなたの髪質や悩みに合った専用アイテムを見つけて、本当の美髪を手に入れましょう。

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