この記事でわかること
- ジアミンについて
- ジアミンアレルギーのリスクについて
- ジアミンアレルギーの人でも使えるカラー剤
おしゃれ染め、白髪染めのリスクってないの?
何種類かありますが、1番怖いのはジアミンアレルギーになりますね
ヘアカラーで髪を染めている人は、ジアミンアレルギーについて知っておいてほしくて記事を書いています!
というのもアレルギーの一種で、症状が出てしまうと、一生ヘアカラー剤を使えなくなってしまいます。
そうならないためにも、ジアミンアレルギーの特徴を把握し、予防しておくと安心です。
美容師が本気でジアミンアレルギーについてまとめましたので、ぜひ参考にしてください!
ジアミンとは?|酸化染毛剤に含まれる染料
日本のヘアカラー剤にとって、なくてはならない存在
短時間で染まり、色持ちもよく、配合次第でいろんな色を作ることができる優れた成分になります。
ヘアカラー剤のベースとなる成分で、ほとんどのカラー剤で使われているほどメジャーな成分こそがジアミンになります。
ジアミンとは、成分名に表記されていませんが代表的な成分としては「パラフェニレンジアミン」があります。
カラー剤の成分表記を見たら、ほとんどの商品に入っていることが確認できますよ!
ジアミンは危険?使わない方がいいの?
ジアミンは危険って聞いたことがあるけど、どうなの?
確かに危険性がないわけではありません。実際ヨーロッパの国によっては禁止されている国もあるくらいです。
完全に安全とは言えませんが、ヘアカラーを楽しむ上で優れている成分でもあるので必ずしも悪とは言えないです。
ただ、ヘアカラーを繰り返していくうちに「ジアミンアレルギー」になる可能性があり、一度発症すると治ることもなく、危険もあるアレルギーなので、注意が必要でもあります。
この後、ジアミンアレルギーのリスクを解説しますのでぜひ読んでほしいです
ジアミンアレルギーとは?|ジアミンが蓄積していき、アレルギー反応を起こすこと
ジアミンアレルギーとは、簡単に言うと「ジアミンに触れると起こるアレルギー」です。
なぜジアミンアレルギーが怖いのかと言いますと、花粉症と同じでヘアカラーを繰り返すごとに蓄積していき、ある一定の量や回数を超えた時点で急に発症します。
なんの前触れもなく、急にヘアカラーをしたら肌が荒れたり抜け毛が増える可能性があるんです
さらに怖いのが、症状が重くなる危険性もあり注意する必要があります。
症状についてはこの後に解説していきます!
ジアミンアレルギーの症状について|重症になったら命に関わる
- 皮膚のかぶれ
- かゆみ
- 抜け毛 など
ジアミンアレルギーの厄介なところは、アレルギーの症状で、生活に支障が出てしまうところです。
軽度のものなら、ヒリヒリとするだけで済みますが重度のものになると生活に支障のきたすケースもあります。
ジアミンによる影響
- かゆみで夜に眠れない
- 皮膚がただれて痛みがひどい
- 頭痛やめまいがする など
主にジアミンアレルギーは、皮膚が炎症を起こすことによりわかることが多いですが、人によっては頭痛から来ることもあり気づかないで過ごしてしまうこともあります。
ただ、人によってはアナフィラキシーショックになる可能性も0ではなく、命に関わる可能性もありますので注意が必要です。
ジアミンアレルギーが怖いと言われる理由は、症状が重くなる可能性があることですね
ジアミンアレルギーが発症してしまう原因は2つある
- 遺伝による生まれつきの体質
- ジアミンの許容量を超えてしまった
ジアミンアレルギーで、症状が出てしまうのには原因が2つあります。
どちらも、通常のアレルギーと同じように、突然発症するケースもありますので注意が必要です。
ジアミンアレルギーが発症してしまう原因①|遺伝による生まれつきの体質
通常のアレルギーと同じように、生まれつきの遺伝でジアミンと合わない人もいます。
そして、悲しい現実ですが遺伝の場合はできることが何もないです。
予防ができない分、ジアミンとは距離を置くしか方法がないので、触れないように意識しておきましょう
ジアミンアレルギーが発症してしまう原因②|ジアミンの許容量を超えてしまった
今まで症状が出ていなかったのに、急にジアミンアレルギーの症状が出るケースです。
先ほども簡単に説明しましたが、花粉症と同じで回数を重ねていくたびに少しずつではありますがジアミンが蓄積されていきます。
ただ、人によってジアミン許容度が違うので何も反応しない人もいれば発症してカラーができなくなる人もいます。
誰が発症するかわからないこと、急に発症してしまうことが怖いところです。
ジアミンアレルギーのリスク|ほとんどのヘアカラーができなくなる
ヘアカラー剤で2度と髪が染められなくなる
ジアミンアレルギーにかかって1番怖いことは、2度とヘアカラーができなくなります。
というのも、一度発症したジアミンアレルギーが治ることはほとんどなく一生向き合わないといけない問題になります。
根元の白髪が気になるから白髪染めしよう
根元がプリンだから美容院で染めてもらおう
ジアミンアレルギーになると、当たり前にしていたヘアカラーができなくなるので、難しくなります
ジアミンアレルギーになると根元がプリン、または白髪になっていたとしても、染められずに放置するしか方法がありません。
1度ジアミンアレルギーになってしまうと、治療する方法がないという意味です。
一生ジアミンから距離を置かないといけないので、身だしなみを整えるのにも苦労します。
当たり前のヘアカラーができなくなることが1番大変なことは間違いないです
ジアミンアレルギーを起こさないための対策や予防法はある?
- 接触する回数を減らす
- むしろヘアカラー剤を使わない
- ジアミンが入っていないカラー剤を使う
ジアミンアレルギーになりたくない、、、なんとか予防できないの?
先程の話を聞くと誰もがジアミンアレルギーになりたくないと思うはずです。
実際にできることとしては上記の3つになりますが、最も間違いない方法は、ジアミンに触れないこと。
それが無理なら、回数を減らして、許容量を超えないようにしましょう。
ジアミンアレルギーでも使えるカラー剤はある?
- カラートリートメント
- ヘアマニキュア
- ヘナカラー
- ノンジアミンカラー
ジアミンがないと、ヘアカラーができないと思っている人はご安心ください!
ジアミンがなくても髪を染める方法はあります!
カラートリートメント|トリートメントの中に染料が含まれている商品
カラートリートメントとは、名前のとおりトリートメントに染料が入ったケアアイテムのひとつです。
髪をきれいにするだけでなく、染料で髪を染められます。
ジアミンが入ったヘアカラー剤は、キューティクルの内部に侵入しますが、カラートリートメントは表面に付着して発色。痛みがほぼありません。
1度ではきれいに発色できない分、何度もカラートリートメントを使いましょう。
使えば使うほど髪の毛に色がついていくので、回数が必要になるのが大きな特徴です。
ヘアマニキュア|髪の表面に色を重ねるカラー剤
ヘアマニキュアも、カラートリートメントと同じように、表面に付着するカラー剤です。
大きな違いは染まり具合。ヘアマニキュアは、一発でもそれなりに発色して、髪が染まったとわかるほどになります。
それはカラートリートメントが髪内部の補修も兼ね揃えているのに対し、ヘアマニキュアは髪表面に染料が付いて、発色するのに特化しているところです。
頭皮につけば色が染まるので、染め方にも注意しないといけません。
しかし表面にコーティングするので、髪にツヤが出るなど、メリットもたくさんあります。
ヘナカラー|オーガニック由来のカラー剤
ヘナカラーは、植物性の染料を使ったヘアカラー剤です。
もちろんジアミンアレルギーで困る心配はありませんが、オレンジに染まりやすいのが唯一の気にするべきポイントになります。
とはいえ、植物性なのでアレルギーだけでなく、頭皮や髪に負担が少ないので安心してヘアカラーができるでしょう。
ただし、一部のヘナカラーの中には、ジアミンが含まれたものもあります。
オーガニックカラーといって、全然オーガニックではない可能性が高いので、、、心配な人は一度美容院に問い合わせた方がいいです。
ノンジアミンカラー|ジアミンアレルギーでも使えるカラー剤
名前のとおり、ジアミンが含まれていないヘアカラー剤です。
もちろん髪を染める仕組みが違うので、ジアミンアレルギーで困っている人でも、問題なく使えます。
塩基性染料と、HC染料をバランスよく配合しているのが特徴です。
染料をキューティクルの間に浸透させて、コーティングによって色持ちをよくしています。
ちなみに今まで紹介したカラー剤の中でも、唯一明るくできるカラー剤です。
美容師の技術力で左右されますが、ジアミンアレルギーで困っているのなら、とりあえずノンジアミンカラーを使うのがベストでしょう。
ジアミンアレルギーが治るまで何かできる?|そもそも治りません
ジアミンアレルギーは基本的に治らない
悲しい現実ではありますが、基本的にジアミンアレルギーは治ることはありません。
3年間ヘアカラーしていないから大丈夫だね!
と軽い気持ちでカラーを始めて、ジアミンに反応して後悔する。なんてことは当たり前にあります。
アレルギーとして身体が拒絶反応を起こしているので、一生向き合い続けないといけません。
治る!と書いてある記事もありますが、基本的に難しいと考えていますし、重症になると大変なので無理はしないでほしいですね
まとめ|ジアミンアレルギーは治ることはないので、予防が大切
ジアミンアレルギーは、一般的なヘアカラー剤のジアミンによって、アレルギーの症状で悩まされます。
かゆみだけでなく、重度になると皮膚がただれて痛みも出てしまうでしょう。
治療法はないので、一度アレルギー反応が出れば、ジアミンカラー剤は使えません。
別の方法でもヘアカラーができるので、できればノンジアミンカラーを試してみましょう。
美容師の技術力が高ければ、大差ないほど、希望の髪色に染められますよ。