「髪質改善と縮毛矯正の違いって何?」「髪質改善トリートメントってどんな効果があるの?」
と疑問に思う方はいるのではないでしょうか。
髪質改善と縮毛矯正は髪の悩みを解消するための施術ですが、目的や効果が異なるため、適切な方法を選ぶことが重要です。
今回は、髪質改善と縮毛矯正の違いについて解説します。
その他、髪質改善の種類や施術後にするべきヘアケアについても解説しているので、本記事を読んで適した方法で理想の髪をかなえましょう。
【この記事の著者】

Labo編集部
「髪がキレイになる手伝いをする」をテーマに、ヘアケアに関する役立つ情報を届けるメディア。
実際に使用した商品のみをレビューすることをポリシーに掲げ、忖度なしのレビューを届けます。
【監修者】
- 表参道で美容師を10年
- ヘアケア商品が大好きなヘアケアマニア
- ”実際に使った商品のみ”をレビュー
- 価格.comマガジンの公式ライター
- 運営者情報はこちら
※監修者は商品の推薦ではなく、「商品検証」「選び方」について監修しています。
合同会社LICは、日本毛髪科学協会・厚生労働省・消費者庁の発信する情報を基に、コンテンツ制作ポリシーに則り作成しています。
髪質改善は髪の内部から栄養を補給して髪を健康な状態にする技術
髪質改善とは、髪の内部へ栄養を補給し、髪のダメージを修復する役割があります。
髪質改善によって、髪のパサつきや切れ毛などのトラブルを解消し、健康的な髪を目指せます。
ただし、髪質改善にはさまざまな方法があり、効果の持続期間や施術が適切な人が異なるため、自身に合った方法を見つけることが大切です。
ここからは、以下の種類について解説します。
- 髪質改善トリートメント
- 酸熱トリートメント
- 水素トリートメント
髪質改善トリートメント
髪質改善トリートメントは、髪質改善のために行う施術として主流な方法です。
主に、髪の内部に栄養や水分を補給して、髪のダメージを修復し、健康な髪へ導きます。
髪の内部から栄養を補給するため、潤いやツヤを実現したい人、普段髪のダメージやパサつきが気になる人に適しています。
ただし、比較的効果の持続期間が短く、2ヶ月に一度のペースで施術を受ける必要があること、美容院やサロンによって効果に差が出ることが懸念点です。
施術後は、専用シャンプーやトリートメントを活用して髪をケアしたり、ヘアアイロンやドライヤーの熱対策を行ったりすることで、健康な髪を維持できます。
このように、髪質改善トリートメントは、主に髪のパサつきやダメージが気になる人に適しているため、必要に応じて検討してみましょう。
酸熱トリートメント
酸熱トリートメントは、酸性の薬剤を使用して髪に塗布して熱を加え、髪の内部に新しい組織をつくる施術です。
髪の内部にあるダメージを根本から補修できるため、髪にまとまりが出て、深刻な髪のダメージや髪のうねりを解消できます。
効果の持続期間は主に1〜2ヶ月ほどと比較的長く、縮毛矯正ほど強い効果は求めないけどある程度髪質を整えたい人におすすめです。
なお、酸熱トリートメントはグリオキシル酸によって、施術後に独特な匂いが残ったり、ヘアカラーの色落ちが生じる場合があったりとデメリットもあります。
必要に応じて、ヘアカラーは酸熱トリートメントの後に行う、口コミや評判をチェックし、経験豊富で信頼できる美容師を選ぶことが大切です。
水素トリートメント
水素トリートメントは、髪のダメージはもちろん、老化の原因となる活性酸素を除去し、髪を健康に導く役割があります。
髪に潤いとツヤを与え、髪のハリやコシも向上できるため、髪のパサつきや乾燥が気になる人におすすめです。
また、髪のパサつきや感想の原因となる活性酸素の除去もでき、白髪や抜け毛など、年齢とともに気になる髪の悩みを改善したい人にも適しています。
ただし、効果の持続期間は約1ヶ月と、比較的持続期間が短いため、定期的に美容院へ通う必要があります。
施術後の髪の状態を維持するには、トリートメントやヘアマスクの活用、紫外線対策や自然乾燥を行わないなど、ヘアケアに気を使うことが大切です。
縮毛矯正は髪の癖を科学的に緩和させてストレートヘアにする技術
縮毛矯正は、薬剤とアイロン処理によって、髪の強い癖を解消する施術です。
縮毛矯正で使用する薬剤は、髪の内部を柔らかくする役割があります。
薬剤をうねりやクセが強い髪へ塗布することで、後のヘアアイロン処理によって、髪をまっすぐに伸ばして美しい髪をかなえます。
縮毛矯正は、強いクセやうねりに悩む人に適しており、毎朝のスタイリングを楽にできるのがメリットです。
ただし、4〜6ヶ月ごとに施術を行う必要があること、ヘアケアを続けながら髪の状態を維持する必要があります。
このように、縮毛矯正は化学的に髪の毛をまっすぐに伸ばす施術で、髪の強いクセに悩む人におすすめです。
髪質改善と縮毛矯正の違い
髪質改善と縮毛矯正の違いは、施術の目的や方法にあります。
髪質改善は、主に髪の内部に栄養を補給してダメージを補給する施術で、髪を健康な状態に導くものです。
一方、縮毛矯正は、科学的に髪の毛をまっすぐ伸ばす施術で、髪のうねりやクセが強い人に適しており、髪質改善とは異なります。
髪質改善は、切れ毛や枝毛、髪の広がりなどが気になる人に、縮毛矯正は髪の毛をストレートにして美しい状態を保つもので、それぞれ目的が異なる点に注意しましょう。
縮毛矯正・髪質改善の持ちを持続させる方法
- 髪質にあったシャンプーやトリートメントを使う
- タオルドライを徹底してドライヤーで完全に乾かす
- アイロンやコテなどの高温の熱の使用を控える
- 紫外線対策を行う
- 2〜3か月ごとに施術を受ける
縮毛矯正・髪質改善をきれいに保つ方法として、ヘアケアに気を使うことが挙げられます。
施術後、綺麗な状態の髪を実現できても、その後のケアを怠ると、効果が薄れたり髪が傷んだりと髪トラブルを起こすことも。
ここからは、縮毛矯正と髪質改善を長持ちさせるために、セルフケアでできることを解説していきます。
髪質にあったシャンプーやトリートメントを使う
施術後の髪の毛はデリケートな状態にあるため、適切なシャンプーやトリートメントを使用し、健康的な状態を保つことが重要です。
乾燥肌の人は洗浄力がマイルドなアミノ酸シャンプーを使うなど、必要に応じて髪質や肌に合った製品を選んでください。
また、トリートメントやヘアミルクなど、髪の内部までしっかりケアできる製品にも気を使うと、より髪の状態を保つことができます。
トリートメントは、ローヤルゼリーエキスやスクワランなどの保湿成分が含まれているものを選んでください。
タオルドライを徹底してドライヤーで完全に乾かす
入力後や髪を濡らした後は、しっかりタオルで髪の水分を取り除いた後、ドライヤーで乾かしましょう。
タオルドライをしっかり行うことで、ドライヤーの時間を時短できます。
ドライヤーを使用する際は、毛流れに沿って温風を当て、根本から毛先にかけて乾かすのが適切です。
頭皮や髪のトラブルを防ぐためにも、髪が半乾きの状態で放置することは避け、必要に応じてトリートメントを活用して熱によるダメージ対策を行いましょう。
アイロンやコテなどの高温の熱の使用を控える
施術後の髪の毛に、過度にヘアアイロンやコテなどの熱を加えると、髪のキューティクルが開きやすくなります。
キューティクルが開いた髪は外部からのダメージを受けやすく、摩擦や紫外線によって髪が傷んでしまうことも。
そのため、スタイリングをする際はトリートメントを活用し、髪が傷まないよう対策することが大切です。
アイロンやコテの使用はなるべく週に1〜3回程度に抑え、使用する際は温度設定を低または中温にしましょう。
紫外線対策
髪は紫外線の影響を受けやすく、長時間紫外線にあたると、髪のキューティクルが損傷しやすくなります。
髪質改善や縮毛矯正でデリケートな状態の髪は、比較的ダメージを受けやすいため、夏場などの暑い時期は紫外線対策が必須です。
たとえば、帽子や日傘を常備したり、必要に応じてUVカットスプレーを活用したりなど、対策することで紫外線からのダメージを防止できます。
このように、普段のヘアケアはもちろん紫外線対策を徹底することで、より髪の健康を保てるため、日頃から紫外線対策を行いましょう。
2〜3か月ごとに施術を受ける
縮毛矯正や髪質改善は、2〜3ヶ月に一度施術を受ける必要があります。
なぜなら、髪の毛は1ヶ月に約1.5cmほど伸びるため、約3ヶ月ほどで根本部分のクセが目立ち始めるからです。
頻繁に施術を行う場合、髪や頭皮に負担がかかるので、髪の状態にあった頻度を美容師と相談して決めると良いでしょう。
施術後は、トリートメントやヘアマスクの活用、食生活や生活習慣の見直しなど、セルフケアを入念に行い、髪の状態を維持することも大切です。
髪質改善と縮毛矯正は効果が異なる!適した施術を受けて髪を健康に保とう
今回は、髪質改善と縮毛矯正の違いについて解説しました。
どちらも髪を美しく保つために行う施術ですが、髪質改善は内部のダメージを補修するもの、縮毛矯正は髪をストレートヘアにする施術です。
どちらの施術も、施術後は髪がデリケートな状態になりやすいため、継続的なヘアケアが欠かせません。
施術の頻度や使用する薬剤は人によって異なるので、信頼できる美容師に相談し、理想の髪質を実現しましょう。